僕の通ってる歯医者には2人の医師が居るんですよ。
(平日行ったら隠しキャラで件の「歯なんか少ない方がいい」っておっちゃんが居たがw)
で、一人が物凄く人の良さそうな、いわゆる安心感を与えてくれる人。
で、もう一人が黙々とやる人。
人に紹介してもらった際に、
「人の良さそうな方が腕がいい」
と聞いていたのでそう思い込んでいたのですが、思い返してみると自分の「痛い率」は黙々とやってる人のほうが低い。
これはもしかすると、黙々さんの(以下「モクモクさん」)方が腕がいいのではないか?
**
時は遡り、10年前。
2人の歯科医が一緒に開業しようとしていた。
片方は天才歯科医と呼ばれた、通称「モクモクさん」。
もう片方は普通の歯科医、フツウさん。
フツウさんはモクモクさんに追いつけるべく毎日精進していた。
日々、研究に研究を重ね、努力に努力を重ねた・・・
しかし、モクモクさんの才能はそれこそちょっとやそっとの努力では超えられるものではなくフツウさんは自分の才能に限界を感じていた・・・
ある日、思いつめた顔で治療をしていると
「アンタ、そんな深刻な顔してたら患者の方が心配になってしまうがな」
とお婆さんに言われる。
そうだ、何で今までそんなことに気が付かなかったんだろう。
モクモクの腕と争うことばかり考えていてはダメだ。アイツにないもの、そして僕に出来ることからやってみなくては・・・!
*
その日からフツウさんは患者を戸惑わせたり、不安感を取り除くように、笑顔と愛想を意識するように心掛けた。
後の「ニコニコさん」である。
***
…とか考えてるうちに治療終わった。
麻酔なしでビビっていたものの、モクモクさんに治療され、無事痛み少なく終えたのでした。
いやあ、歯医者怖かった!w